学びたい方へ

メッセージ

受験を検討している皆さんへ

2018年4月に埼玉大学工学部建設工学科は、環境共生学科の一部とともに、「環境社会デザイン学科」として新たなスタートを切りました。環境社会デザイン学科という学科名には、「環境」に配慮した未来へと続く「社会」を創出(「デザイン」)する人材を育成したいという気持ちが込められています。

主として学ぶのは社会基盤工学(土木工学)です

環境社会デザイン学科では、社会基盤工学、あるいは土木工学という、社会基盤を整備するための勉強や研究を主に行います。社会基盤(インフラストラクチャ)とは、上下水道、道路、橋、トンネル、空港・港湾、堤防・ダム、エネルギー施設、都市など、私たちの文化的な生活を支えるために無くてはならないものです。最近では,これらの社会基盤の維持管理も重要な課題となっています。

防災・減災技術について学びます

近年地震・津波災害や豪雨災害などの自然災害が多く発生しています。環境社会デザイン学科は、レジリエント社会研究センターとも密接に連携し、自然災害に対する防災・減災・縮災に関する研究や技術開発を行っています。自然災害と向きあうためには,まず自然現象そのものを長い目で,できる限り正しく理解することの重要性を学び,さらにそれぞれの地域や街の成り立ちについても考慮しつつ,最適な防災・減災技術を考えます。

建築学も勉強できます

環境社会デザイン学科では、ビルなどの建築物を対象とする建築学の分野の勉強を行うこともできます。建築物も社会基盤の一つと言えますし、安全なビルを建設するのも、安全な橋を建設するのも、基本となる学問は同じです。ただし、建築学の芸術的な部分は、我々の学科では十分に教育できません。芸術的な素養を伸ばしたいと考えているのであれば、芸術的な要素の強い大学や専門学校での勉強をお勧めします。

環境工学を強化します

環境社会デザイン学科は、これまで環境共生学科で扱ってきた環境工学の分野を取り入れます。社会基盤の整備を考えるとき、環境への配慮や環境との調和は必要不可欠ですので、これまでの建設工学科でも環境工学分野の講義や研究はありましたが、新たな学科では、土木工学・建築学の分野に近い環境共生学科の先生方と合流することで、それらをさらに強化します。

エンジニアリング・デザイン

「環境」と調和した持続可能な「社会」を実現のためには、社会基盤工学などの自然科学・工学的な専門知識に加え、人文社会科学も含む幅広い知識を集約した上で、単に理想を追うのではなく、現実的な答えを見つけ出す「エンジニアリング・デザイン」が必要となります。専門的な知識や能力を有しつつ、広い視野で物事を捉え、新たな社会を創り出せる技術者を育てたいと考えています。

君たちの将来

卒業生は、社会基盤の整備主体となる鉄道・高速道路・電力などの公益企業、計画・設計の実務を担うコンサルタント、実際のもの造りを担う建設会社など、幅広い分野で活躍しています。

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